お庭管理の基礎知識

雑草対策。これに毎年頭を抱えている方は多いのではないでしょうか？夏場など草刈をしても一週間でまた生えてきてしまいます。自分で出来る対策としては、やはり草刈よりも根から抜くことをお勧めします。そして抜ききれない場合は除草剤などを上手く使うのも一つの手です。ラウンドアップ系の茎葉処理剤を用いれば土壌汚染も極僅かに抑えられますし、草が一気に伸びてくる梅雨前あたりに処置しておけば大分違います。あと少し手は掛かりますが、砂利や堆肥などを使い裸地の面積を減らしたりするのも効果大ですね。

プロとしてもう少し高度なお話をしますと、草が伸びる時期には日陰を多く作る剪定をし、木陰ができる庭作りをしていくという手法があります。これは一朝一夕に出来ることではありませんが根気よく毎年の剪定を続けていけば可能。そして日陰に強い地被植物を植えてあげて「雑木林の木陰」のような景色を作っていきます。得てして日陰を好む植物は背を高くしたがりませんので、それらが雑草の発生を抑制してくれます。雑草対策と言うのは結構切りがないもので、夏場を雑草との戦いにしてしまいがちですが、雑草と上手く付き合っていければ、そこにはきっと涼しげな景色が広がることでしょう。

ご自分で剪定をされている方も多いでしょう。僕らも新規のお客様の所へ行くと「去年までは自分でやっていたのだけど、もう歳で・・」なんて良く言われます。「これだけの庭木を旦那さんが一人でやっていたのか・・・」と驚かされることもしばしば。さて、剪定の時期ですがこれは木によって違います。あまり知識がない場合は基本的には常緑樹は春、落葉樹は秋冬に剪定すればまぁ間違いありません。この間違いないというのは剪定による樹木へのダメージが最小限に留められるという意味での”間違いない”です。細かく言うと花の咲くものは花後、実のなるものは収穫後、と言うのが基本ですが、それぞれの樹木によって強さも特色も違いますので一概にはいえません。この他にも花の咲かない木もありますし、ほんと多種多様な樹木がありますので、難しいことはそれなりの知識を持った業者さんに聞くのが一番です。ただ自分で剪定する場合、常緑樹は春、落葉樹は秋冬に剪定してください。

やはり庭木を持っている家の一番の悩みはこれではないでしょうか？毛虫と蜂。特に毛虫は人にも庭木にも被害が出てしまいます。自分での対策としてはまず一番に発生を見逃さないことです。初夏、毛虫が食事を始める頃、葉に穴が空いていないか？周囲にフンが落ちていないか？毎日観察し、早期発見しましょう。そして発見したら捕殺。これが一番良いです。割り箸やピンセットを常に庭に用意しておくのも良いでしょう。チャドクガなどは虫自体に触れなくてもかぶれてしまいますので、捕殺中や捕殺後にも注意が必要です。捕殺で対応しきれない場合は業者に頼んでしまいましょう。自分で薬剤を散布することも可能ですが、専用の機械を使わなければ効果ははっきり言って薄いです。当社でもそうですがほとんどの庭の場合3,000～5,000円程度で散布できます。道具や薬を購入して効果薄よりもかえって安く済みますし、蜂も退治できます。ただ、薬散布を頼めるような出入りの植木屋がいる場合、あらかじめ風通しの良い庭作りを心掛けておいてもらうことも大切ですね。やはり毛虫が好む庭とそうでない庭があります。

それ以外には病気対策として冬場の薬剤散布があります。これは殺菌剤やマシン油などで殺菌・防虫の効果をもたらします。これも個人ではちょっと難しいですね。やはり同じような代金で出来るので頼んでしまう方が得策。ただ、頼むだけではなく、少し葉っぱの色が悪いとか、勢いがないとか、現状で異変がある場合は相談をしてそれ相応の対応をしてもらうのが良いでしょう。